FX勢の一定数の人は海外FX口座を使っていますが、
「ぶっちゃけ海外FXってどうなの?」
「メリットやデメリットを知りたい」
「国内FXとの違いは?」
と思っていませんか?
そこで、今回は
- 海外FXのメリットやデメリットを紹介
- 海外FXと国内FXの特徴の違い
- あなたは海外FXと国内FXどっちに向いてるか
について詳しく解説していこうと思います。
海外FX業者名 | 特徴 | 口座開設申し込み窓口 |
(XMトレーディング) |
世界最大級の海外FX会社 日本人の海外FX利用者の最も多くの人が利用 |
XMトレーディング 公式サイト |
Three Trader (スリートレーダー) |
業界最狭スプレッドが特徴 海外FXでは数少ない日本株のトレードができる |
Three Trader 口座開設窓口 |
そもそも海外FXって何?1分で分かるように解説
FXをやっている人なら必ず一度は『海外FX』という言葉を聞いた事があると思いますが、そもそも海外FX業者ってなんなの?と思っている人もいるかもしれません。
海外業者FXは、一言でいうと、
『日本の金融庁で登録をしていない外国に本社を構える証券会社』
です。
国内で金融庁の許可を受けたFX会社と違い、日本の金融庁の規制などが適用されない事が特徴で、国内FX口座にはないメリットやデメリットがあります。
海外FXは危なくないの?
日本の金融庁に登録していないと聞くと「そんな業者を選んで大丈夫?」「危なくないの?」と思う人もいるかもしれませんが、結論まったく危なくはありません。
海外FX業者は日本の金融庁には登録をしていませんが、本社を構える国でしっかりと金融庁の登録を受けているので、しっかりとした証券会社ですし、詐欺などの心配はありません。
また、日本に進出している海外FX業者は、日本語サポートも充実しているし、利用するうえでの不便さはありません。中には国内FX会社よりも丁寧なサポートをしてくれる会社もあるくらいです。
国内FX会社とは何が違うの?
海外FXと国内FXは何が違うのと思う人もいると思いますが、主な違いは
- 海外FXは自分が登録している国の規制やルールが適用される
- 国内FXは日本の金融庁の規制やルールが適用される
ということです。
具体的には以下の表の通りです。
違いがある項目 | 海外FX | 国内FX |
レバレッジ | 最大2,000倍 | 個人は最大25倍 法人は25~130倍程度 |
ロスカット・追証 | ゼロカットシステム(追証なし) | 強制ロスカット(追証あり) |
ボーナス | 口座開設ボーナスあり 入金ボーナスあり |
なし |
取引ツール | MT4・MT5 | 自社の売買ツール |
税金 | 15~55%(累進課税) | 一律20.315% |
円建て口座 | あり | あり |
米ドル建て口座 | あり | 一部の業者にあり |
通貨ペア数 | 50~70通貨ペア | 20~25通貨ペア |
CFD | コモディティ、株価指数、株式、仮想通貨など | なし |
国内FXは、金融庁の規制があるためレバレッジを25倍以上にする事ができませんが、その代わり国内FX口座で得た利益は申告分離課税の扱いになるため税率が一律20.315%と低いです。
それに対して、海外FXは日本の金融庁のレバレッジ規制が適用されないため最大で2,000倍ものレバレッジをかけることができます。ただ、日本の金融庁の登録がないがゆえに、得た利益は総合課税の雑所得として扱われ、最大で55%もの税金がかかってしまいます。
また、その他にもロスカットの考え方が違っていたり、取り扱い通貨ペアや銘柄の数が違っていたりと海外FXと国内FXには様々な違いがあります。
海外FXのメリットとデメリットは?
では、次は海FXのメリットとデメリットについて解説していきます。
海外FXのメリット一覧
海外FX口座を使う事で得られるメリットは以下の通りです。
- 高いレバレッジ
- 強制ロスカットとゼロカットシステムの2重措置
- 国内口座にはない通貨ペアの数と種類
- FX以外の銘柄も取引できる
- ドル建ての資産を増やしていける
1つずつ詳しく解説していきます。
1.高いレバレッジ
海外FX業者が提供する証券口座は、日本の金融庁のレバレッジ規制の適用外なので、レバレッジに制限がありません。
実際に、海外FX業者のホームページを見た事がある人はご存知だと思いますが、100倍、200倍のレバレッジは当たり前で、中には1000倍、2000倍というレバレッジをかけられる海外FX口座もあります。
つまり、これがどんな良いことがあるかというと、
『狙い通りのトレードができれば少ない資金でも凄まじい利益を出せる可能性がある』
という事です。
実際に、1回のトレードで「資金を2倍以上にした」、「何十万円もの利益を出せた」というのはよく聞く話です。
「でも、レバレッジが高いという事は、それだけリスクも大きいんじゃ…?」
と思うかもしれません。
たしかにその通りです。
が、そのリスクは、次にお伝えする2つ目のメリットで大幅に解消されているのです。
2.強制ロスカットとゼロカットシステムの2重措置
レバレッジが大きいと大きな利益も取れるが、その分リスクも大きい…。
そんな不安を緩和してくれるのが、『強制ロスカットとゼロカットシステムの2重措置』です。
ロスカットとは、国内FX会社でも導入されていますが、証拠金維持率が定められたラインに達すると、それ以上の損失を増やさないために強制的に決済されるシステムです。海外FX業者のほとんどは、このロスカットラインが証拠金維持率20%に設定されていることが多いです。
つまり、強制ロスカットが発動する事によって、トレーダーは資金をマイナスにする前に決済されるので追証を負う可能性が限りなく低くなります。
しかし、海外FXの場合は、とてもレバレッジが高いため、急激な値動きによっては強制ロスカットが間に合わずに、マイナスを負った状態で決済をしてしまう場合もあります。
そこで、導入されたのが『ゼロカットシステム』です。
ゼロカットシステムとは、強制ロスカットが間に合わずに保有資金がマイナスになってしまった場合に発動し、マイナス分を業者側のほうが補填するシステムなのです。
これがある事によって、たとえどんなにめちゃくちゃなマイナスが出たとしても、追証を追う事はなくなり、最悪でも資金がゼロになるだけで済むのです。
ハイレバレッジのリスクを大きく緩和するトレーダーにとってありがたいシステムです。
3.国内口座にはない数と種類の通貨ペア
国内口座の通貨ペアは、ぜいぜい円とペアになっているクロス円と米ドルとペアになっているドルストレートを中心に20前後の通貨ペアしかありません。
それに対して、海外FXの場合は日本国内を中心に考えているわけではないので、クロス円やドルストレート以外にも「英国ポンドとNZドル」や「豪ドルとスイスフラン」など豊富な種類の通貨ペアの取引ができます。
なので、通貨ペア数も国内FXよりはるかに多く、大体50~70ペアほどあります。
「でもなんで通貨ペアが多いほうがメリットになるの?」
と思うかもしれませんが、実はクロス円やドルストレートだけの通貨ペアしかないと、どの通貨ペアも大体似たような値動きになっているので、時期によってはどうしても複雑な値動きをして利益を出しづらい時があります。
そういう時期に継続してトレードしてしまい負け越した人はよくいます。
でも、そんな時に、対円にも対ドルにも影響されない別の通貨ペアがあったら、また違う値動きをしているので、わざわざ複雑な値動きの通貨ペアを選ばずにトレードできるのです。
そういう意味もあり、たくさんの種類と数の通貨ペアがあったほうがメリットになるのです。
4.FX以外の銘柄も取引できる
また、海外FXの良いところは、
『FX以外の銘柄の取引ができる』
という事です。
どんなものが取引できるかは、それぞれの業者によって違いますが、大体どこも
- 金やプラチナ、原油などのコモディティ
- 日経先物やダウ、ナスダックなどの株価指数
- 米国株などのCFD
- ビットコイン、イーサリアムだけでなく草コインなどの仮想通貨
などが同じ口座の中で取引できます。
もちろんこれらは日本の証券会社でも取引できますが、海外FX業者のように1つの口座で取引できるのではなく、それぞれ新たに口座を作らなければいけないので手間ですし、それぞれの口座用に資金も用意しなければいけません。
ですが、海外FXは1つの口座を作るだけでこれらが取引できますし、それぞれの口座に資金を用意する必要もありません。
ですので、気軽に株価指数や株、仮想通貨の取引を始められます。
また、その他にも色々な情勢などによって、
「最近はFXの値動きがやりづらいから今は米国株をやろう」
「今ビットコインが分かりやすく上がっているからそっちに投資しよう」
というふうに、その瞬間に良いところに投資先を切り替える事もできるのです。
また、これらの銘柄も国内口座でやるよりレバレッジが高くできて、当然ゼロカットシステムも適用されているので、高い利益を狙いながら安全も確保できます。
海外FXのデメリット一覧
ここまでたくさんのメリットを解説してきましたが、デメリットのほうはどうなのか?
デメリットについても解説していきます。
- 税率が国内口座よりも不利になる可能性がある
- スプレッドが高い
- 手数料を取られる
- どこの国の金融庁許可も受けていない業者もある
1つずる説明していきます。
1.税率が国内口座よりも不利になる可能性がある
海外FXで取引をする場合、出た利益に対する税金面において国内FX口座よりも不利になる可能性があります。
なぜなら、国内FX口座で出た利益の税率は『一律20.315%』なのに対して、海外FX口座で出た利益は累進課税が適用されるので『15~55%』の範囲で決まります。
詳しくは下記の表を見てください。
所得金額 | 所得税率 | 住民税率 | 控除額 |
1,000円~1,949,000円 | 5% | 10% | 0円 |
1,950,000円~3,299,000円 | 10% | 10% | 97,500円 |
3,300,000円~6,949,000円 | 20% | 10% | 427,500円 |
6,950,000円~8,999,000円 | 23% | 10% | 636,000円 |
9,000,000円~17,999,000円 | 33% | 10% | 1,536,000円 |
18,000,000円~39,999,000円 | 40% | 10% | 2,796,000円 |
40,000,000円以上 | 45% | 10% | 4,796,000円 |
この表を見れば分かるように、利益が少ないうちは海外FXのほうが税率が低いですが、330万円以上のところから税率だけを見れば海外FXのほうが税率が高くなっていきます。
しかも、さらに良くない事があり、海外FXで得た利益は総合課税として扱われるので、あなたの会社の給料や他の収入と合算して税率が計算されます。
例えば、あなたの海外FXの利益が年間100万円だとしても、仕事の給料からの所得が年間300万円ある場合は、合計で400万円になるので
- 所得税23%
- 住民税10%
で、合計33%税率を課されてしまいます。
しかもこのケースはFXの税率だけでなく、給料の税率も上がってしまう事になります。
ですので、自分が海外FXどれくらい稼ぐと税金はいくらになるのかをしっかり把握しておいたほうがいいと思います。
海外FXの税金に関してはこちらの記事で詳しく解説しています。
→【海外FXは税金高い?】実は知られていない合法的に税率を下げる対策
2.スプレッド高い
また、『海外FX口座は国内FX口座よりもスプレッドが高い』というのも、デメリットの1つだと思います。
例えば、ドル円1つで比較してみても
- 国内口座は0.2pips~
- 海外口座は最狭で0.5pips(多くの業者は1.2~1.5pips)
となっています。
国内口座で1.2~1.5というと、それなりに広いスプレッドですが、海外口座ではそれくらいのスプレッドの通貨ペアはたくさんあります。
中には、50pips以上スプレッドがある通貨ペアもあるくらいです。
スプレッドに関していえば、海外FX口座は国内FX口座よりも不利になります。
3.手数料を取られる
また、海外FX口座は手数料を取られます。
国内口座の場合は、取引手数料も送金手数料もかからない会社が多いですが、海外FX口座の場合はそうではありません。
取引の際にスプレッドとは別に取引手数料がかかりますし、口座の中にあるお金を出金する際にも送金手数料が発生します。
手数料に関しては、当たり前と言えば当たり前かもしれませんが、手数料無料の国内口座を利用していた人からすると、違和感を感じるかもしれません。
4.どこの国の金融庁許可も受けていない業者もある
ほとんどの海外FX会社は、本社がある国での金融庁許可を受けて運営をしていますが、中にはどこの国の金融庁許可も受けていないで運営している業者もあります。
こういう業者で取引をしてしまうと、理由もなく出金拒否されたり、口座を凍結されたりという事があるので注意が必要です。
海外FXをやろうとする場合は、『必ずその会社がどこの国の金融庁許可を得てライセンスを持っているかを確認してから口座開設をする』ようにしてください。
逆を言えば、しっかりとどこかの国で金融庁許可を得て、ライセンスを持ってやっている会社であれば、こういった事が起こる可能性はないといえます。
海外FXに向いている人、向いてない人
ここまでで、海外FXと国内FXの違い、そして海外FXのメリットとデメリットをお伝えしてきました。
そのうえで、どんな人が海外FXに向いているか、また、向いていない人はどんな人なのかを検証していきます。
海外FXに向いている人の特徴
海外FXは以下のような人が向いています。
- 少ない資金で大きな利益を狙いたい人
- 税金や細かい手数料よりもまずはまとまった利益と考えている人
- FXだけではなく、色んな銘柄も取引したい人
海外FXの特徴は、なんといっても国内FXにはないレバレッジの高さです。
ですので、「今持ってる資金は少ないけど大きな利益を狙いたい」、「手数料やスプレッドなど細かい事はいいから、それなりに大きな利益を出したい」という人には向いていると思います。
実際、海外FXを利用している人たちは、ハイレバでトレードする人たちがほとんどです。
また、FXの通貨ペアだけでなく、金や原油、株や仮想通貨も1つの口座の中で取引できるので、FXだけでなく他の銘柄もやってみたいと思う人にもおすすめです。
海外FXに向いていない人の特徴
逆に、海外FXに向いていない人は
- 投資に興味があるけど極力リスクは侵したくない
- 大きな利益よりもお金を減らさないような運用をしたい
という人です。
海外FXはレバレッジが高く、FX以外の色んな銘柄も扱えるというメリットがありますが、税金面で不利、スプレッドが高い、手数料を取られるという側面もあります。
もし、あなたが「リスクを減らして投資したい」、「利益を出すよりも損失を出さないほうに重点を置きたい」と考えているのであれば、
- レバレッジが最大で25倍
- 税率が低く一律20.315%
- スプレッドが低く、手数料がない
という国内口座を選んだほうが無難だと思います。
まとめ
今回は、『海外FXのメリット・デメリット』、『国内FXとの違い』について解説してきました。
結論、海外FXは
- 大きな利益を得るチャンスを掴みやすい
- 同時にそれなりのリスクもあるが追証がない事は保証されている
という事になります。
もし、あなたがFXを通して自分の実現したい事に海外FXが合っているのなら、ぜひいくつかの海外FX会社を検討しながら、しっかりと金融ライセンスを保有しているかを確認したうえで始めてみるといいでしょう。
メリットもデメリットもどちらもある事を理解したうえで始めてみてください。
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